教育委員会委員リレーエッセイ -湯本 華奈子 委員-
「立つ力を信じて」~子どものために周りの大人ができること~ 〔湯本 華奈子 委員〕

令和7年10月1日付で、上尾市の教育委員に任命いただきました湯本華奈子と申します。
育ち盛りの三人の子の子育てに奔走している毎日です。一保護者として、上尾市の教育の発展のために、微力ではございますがお役に立てるよう努めてまいりたいと存じます。
人前でお話しさせていただく機会が増えたので、自分が日常遣う言葉を思い返してみました。家族に対する言葉、友人知人と話す際の言葉、仕事で取引させていただいている方に遣う言葉、近所の方と話す言葉。その中で、反省が必要なことに気がつきました。それは、自分の子どもに言ってしまう言葉です。
「〇〇しちゃダメよ」「〇〇しておきなさい!」
このような言葉を週に何度も言っているような気がします。最近、反抗期を迎えはじめた長男に「あまりダメだと言われると聞きたくなくなるよ」と言われてしまい、ハッとしました。子どもは自身のペースで考えて行動をしているのでしょう。しかし、私は大人の目線でついつい待つことをせず、口にしてしまうことばかりだったと。私も子どもの頃に同じように想ったことがあったと回顧しました。
松下幸之助氏の言葉に「こけたら、立ちなはれ 立ったら、歩きなはれ」という名言があります。
転んだら立てば良いのです。ゆっくりでも自分で立つことで次の道がある。前に進むこの言葉を私は大切にしています。私は、ものつくりを生業としています。一見簡単そうなことでも、想像通りのものを完成させるには、最初から上手くいくことなんてそうそうありません。試作に試作を重ねて、つまづきながら仕上げていきます。そのような経緯で作っていったものは、完成した時の喜びは一入です。
私は、子どもが成長する上で、「自分で立つ」ことを意識してほしい、そして実践してほしいと願います。立つと自然に足が前に出ます。親として、つまずく前に注意することより、次の一歩を踏み出す姿を見守る。子どもを信じ、温かく見守ることに心がけようと改めて思いました。
子供たちと一緒に学びつつ、今を生きる子どもたちが自信と希望を持てる大人に成長できるようお力になれればと思う所存です。また、「上尾市で育って良かった」、と思っていただける環境になるよう、お役に立てればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
上尾市教育委員会委員 湯本 華奈子

