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教育委員会委員リレーエッセイ  -谷島 大 委員-

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年6月1日更新 ページID:0277566

 【ホタルの光】 〔谷島 大 委員〕

  谷島委員の顔写真  

 

 

 令和3年4月より、上尾市の教育委員に任命をいただきました谷島 大(やじま まさる)と申します。上尾市で生まれ育った一市民として、また上尾市で子育てをしてきた一人の保護者として、上尾市の教育の発展とこの地域に住む子供たちの健やかな成長のため、微力ではありますが少しでもお役に立てるよう取り組んでまいりたいと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。

 私は地元の小学校の空きスペースをお借りして10年ほど前からホタルの飼育を続けています。もともと虫や生物が好きだったわけではなく、きっかけとなったのは長女が小学校に入学した際に何となく参加させて頂いた「親父の会」の活動でした。親父の会では学校行事やPTA行事などのお手伝いを通して学校での我が子の姿を見ながら、親父たち(性別や年齢は問いません)も学校を身近に感じることができる活動を行っています。

 そんな中、ひとつの転機が訪れます。かつて整備されたものの、その後荒廃してしまっていた小学校のビオトープを親父たちで再生してみようかというチャレンジでした。学校の校長先生を始めとする教職員の皆さんや子供たちも参加して、素人ながら一年近くをかけて取り組みビオトープを再生させることができました。

 せっかく再生させたビオトープでしたがその環境を維持し続けるのは大変なことです。その後もそのための保全活動を続けることになるのですが、そこで出てきたのが「子供たちにホタルの光を見せたいね」、「いつかこのビオトープにホタルがすめるようになるといいね」といった意見でした。そして翌年から、学校で児童にも手伝ってもらいながらホタルの幼虫を育て、毎年6月ごろ初夏の季節に手製のビオトープでホタル観賞会を開催することになりました。毎年開催するなかで少しずつ工夫を重ね、最近ではスクリーンを使って児童による環境活動の発表を行うなど、地域の皆様にも楽しんでいただけるイベントになりました。(コロナ禍の昨今は残念ながら一般公開が出来ませんが・・・)

 このホタルの飼育についてですが、これまでヘイケボタルとゲンジボタルを育ててきました。専門的な設備や環境を整えているわけではなく、一般的な水槽で秋から春にかけては水槽の水の中でホタルの幼虫と餌であるタニシやカワニナを飼育し、こまめに水を替えることで環境を整えます。清流を好むホタルの飼育で気をつかうのはやはり水の管理です。この水替えに使うカルキを抜いた水の準備を児童に手伝ってもらっています。そして春になると上陸用の水槽に幼虫を移し、陸地に上陸させて土の中で成虫に羽化させます。

 かつては、上尾市でも自然の中で当たり前のように生息していたホタルですが、現在はなかなかその姿を見ることはできなくなりました。ホタル観賞会では、児童だけでなく保護者の皆様からも「生まれて初めて見た!」の大きな歓声があがり、自然環境が変化してからの長い月日の経過を感じます。環境保護が叫ばれて久しいですが、世界的な取り組みとなっているSDGsでも、自然環境保全や生態系の保護などが目標の一つとなっています。ホタルの光を見ることで、これからの子供たちが地球の、日本の、そして故郷である上尾の環境について考えるきっかけになることを願います。これからもホタルの飼育を続けながら、教育委員として上尾市の教育行政の環境をより良いものとできるように取り組んでまいりたいと思います。

 なお、ここでご紹介しましたホタル観賞会につきましては、ご覧のHPの「夢・感動 写真館」で初めての開催だった2012年の様子が掲載されておりますのでご覧になって頂けると幸いです。

 上尾市教育委員会委員  谷島 大