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教育委員会委員リレーエッセイ  -小池 智司  委員-

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年3月13日更新 ページID:0235544

 【みんなは一つの目標のために】 〔小池 智司 委員〕

 小池委員 

 

 

 平成30年10月より上尾市教育委員に任命をいただきました小池智司と申します。上尾市の子どもたちが、明るく笑顔あふれる毎日を過ごせるように、大変微力ではありますが少しでもお役に立つことができればと思っております。

何卒よろしくお願いいたします。

 

 今年は、2020東京オリンピック開催のオリンピックイヤーとなります。日本でオリンピックが開催されるのは二度目となりますが、昨年はアジアで初となる「ラグビーワルードカップ2019」日本大会が開催されました。

 TV等でも連日話題となり、日本代表チームは初の決勝トーナメント進出をはたし、そしてベスト8の成績で幕を閉じました。

ラグビーファンはもちろん、今までラグビーに興味のなかった方々にも勇気と感動を与えて頂きました。

私も、高校時代にラグビー部に所属して楕円の玉を追いかけていた一ファンとして、毎回楽しく応援させて頂きました。

 4年前のワールドカップイングランド大会で、当時世界ランキング2位の南アフリカに勝利し、大金星をあげてからラグビーが注目される様になりました。今回の大会は最初から話題となり、日本中が一つとなって応援していた様に感じるほど大変盛上っていたと思います。まさに ONE TEAM ですね。

以前の日本代表チームはワールドカップでは勝てないと言われており、2015年以前の20年間で1勝しかしていませんでした。

しかし、諸外国の選手との体格差にも引けをとらないスクラムやタックルの強さ、俊敏さや巧みな技術と戦略を、並大抵ではない努力と練習量により培い、今回の成績を残せたのではないでしょうか。「努力は必ず報われる」を体現して見せて頂いた様に感じられます。

日本代表チームの様にとは言えない小さな出来事ですが、私も高校時代に最初は何トライもされ大差で負けていた相手校に、徐々にトライをされる事が少なくなり、その内にこちらがトライを奪えるようになって引退前には接戦で終わるまで持ち込める様になりました。

結局は最後まで勝利する事は出来ませんでしたが、対等に戦える様になった自分達の成長に仲間皆と大変満足しました。

 練習は確かに辛かった思い出があります。厳しい先輩のもと、冬でも上半身はラグジャー1枚に短パンのみでの練習でした。

ラグジャーの下にTシャツ等を着ているのが見つかると、その日は永遠走らされるというペナルティーがありました。

今では問題になりそうですが私たちの高校時代はそれが普通で、他の部活動でも同じだったと思います。

 また、ラグビーの試合は基本的には余ほどの荒天でないかぎり中止になりません。当然、雨でも雪でも試合は行われます。

雨の日の試合では泥だらけになるのは当然ですが、下着はもちろんの事、口の中から髪の毛の中まで泥だらけです。そのまま帰るわけには行かないので、洗って帰るのですが試合会場校にシャワーなどはなく、校庭にある水道で全身を洗って帰るのが常でした。

替えの下着を忘れた時などは学生服のズボン一枚で電車に乗るなど、心もとない気持ちで帰った事も懐かしく思います。

雪の日は試合中より帰りの水道の冷たさの方が堪えましたが、不思議とよく風邪を引かなかったと、今思えば感心します。

 ラグビーは走る格闘技と言われるほど激しいスポーツなので、ケガは付き物です。試合中の擦り傷やひっかき傷などは当たり前で、ラックやモールの中では引っ張り合いやスパイクで踏まれたりもします。時には太腿にスパイクのスタッド跡がしっかり綺麗な青痣として残る事もありました。首や肩・腰などしっかりと鍛えて準備していても時には大怪我に繋がる事もあるのです。

今でも当時の仲間と会った時の笑い話にあがるのが、ある試合でスタンドオフの同級生がタックルに行ったところで鎖骨を骨折して途中退場し、変わりに入った控えの後輩が交代後すぐに同じく鎖骨骨折をしたことです。余りの衝撃に今でも忘れられません。

もう一つ忘れられないことが、ラックやモールの後に倒れている選手に「魔法の水」と言われたヤカンに入った水を掛けると立ち上がってくる不思議な現象です。中身はただの水道水なのですが、なぜなのか今考えても解りませんが本当に皆が立ち上がってくるのです。懐かしい思い出です。

私にとって入部当時の仲間が一人も欠ける事無く、最後まで一つの目標に向かって共に過ごした三年間は、辛くても楽しい時間となりました。

中学生時代には背の小さかった私が、30cm近く身長が伸び体も大きく運動能力なども格段に成長したのもこの三年間でした。

この時間が今の自分を形成したと思えるほど有難くも貴重な経験となり、心身共に強く鍛えられ、諦めない気持ちや集中力・判断力が養われたと思います。

 子ども達の誰もが同様の経験をするとは限りませんが、どこで自分自身の人生に影響を与える経験をするかは解らない中で、色々な事に興味と関心をもって過ごしていけば、その後の人生が実りある豊かなものになるではないかと思います。

 ラグビーでは試合終了を合図する「ノーサイド」の言葉があります。これは、どんなに試合中にエキサイトしすぎて感情的になったとしても、試合が終われば、勝った側(サイド)も負けた側(サイド)もない(ノー)という意味です。試合終了後はすべてを水に流し、敵味方関係なくお互いを尊重し健闘を称えあう。それがノーサイドの精神です。

皆さんにも日々の生活の中で苛立つことやわだかまりが有るときには、是非ノーサイドの精神を思い出して頂けたらと思います。

 もう一つ、ラグビーで耳にした事があるのではないかと思う言葉があります。「One for all,All for one」で す。

「一人はみんなのために,みんなは一人のために」、1984年に放映されていたTVドラマのスクールウォーズで有名になりましたが、本来の意味を調べてみると少しニュアンスが違って「一人はみんなのために,みんなは一つの目標(勝利)のために」となるそうです。

 私も上尾市の教育行政に関わる一人として皆様と一緒に、子どもたちの明るい未来という目標のために努めてまいりたいと思います。

 上尾市教育委員会委員  小池 智司