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大池自然再生日記7・8・9月号

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年10月3日更新 ページID:0401239

令和7年9月21日 みんなで浅場の植生管理

 この日は市民協働イベント「みんなで水辺守 アメリカザリガニ駆除編」の今年度の最終日でした。秋が深まって水温が低くなってくると、アメリカザリガニは捕獲されにくくなってきます。上尾水辺守の皆さんとの駆除作業は10月まで継続しますが、イベントは一旦お休みです。今年度も多くの皆さんに御参加いただき、たくさんのアメリカザリガニを捕獲することができました。ありがとうございました!
 午後は、上尾水辺守の皆さんと浅場の草刈りです。大池の中にも浅場が増えてきましたし、冬になると湿地の保全作業も始める必要があるため、カイツブリの繁殖が終わりになるこの時期から浅場の草刈りを始めていきます。今回の最下流浅場は、夏の間に一回も草刈りをしていないところだったため、背丈の高い水草が繁茂していましたが、みんなで協力して、すっきりさせることができました。少し、残念だったことは、昨年度はここで発見された希少種のタコノアシが見つからなかったことです。ただ、多年草であるため、生育環境が整えばまた、芽を出してくれると思うので、保全活動を継続していきます。

イベントでアメリカザリガニを数えるこどもたち アメリカザリガニの生態系被害を解説します
アメリカザリガニを数えるこどもたち。在来種の魚やエビも見れるよ(左)、なぜアメリカザリガニを捕らなければいけないか…解説します(右)

アメリカザリガニの駆除作業の様子
アメリカザリガニの捕獲作業は10月まで続けます

浅場で繁茂した抽水植物の刈り取り 刈るだけではなくて、池の外に出します
浅場の繁茂した抽水植物を刈り取ります(左)、池の外に出すのも一苦労です(右)

置き場まで運ぶのも一苦労な量です すっきりした浅場。来年の春が楽しみです
置き場まで運ぶのも一苦労です。何度も往復します(左)、浅場がすっきりしました。来年の春が楽しみです(右)

令和7年8月10日、8月24日

8月10日 ワナのメンテナンス

 8月はあまりの猛暑のため、アメリカザリガニの駆除活動は一旦お休みしています。捕獲ワナは3日に一旦回収して、9月の再設置に向けて、点検や穴の補修、洗浄などの作業を上尾水辺守の皆さんと一緒に行いました。このような地味な作業もアメリカザリガニを効率的に捕獲するには大切な作業となります。
 市民協働イベントの「みんなで水辺守 アメリカザリガニ駆除編」も9月から再開しますので、興味のある人は、ぜひ参加してください。アメリカザリガニだけでなく、この地域に元から住んでいる在来の生物も観察できるかもしれません。

ワナの点検と補修 ワナの洗浄
捕獲したザリガニが逃げないように、ワナに穴が開いていれば補修します(左)
経験的にワナに汚れがついているとザリガニの捕獲数が下がるみたいなので、これを機にすべて洗浄しました(右)

8月24日 サマータイムで湿地保全活動!

 この日は上尾水辺守の皆さんの活動時間を「サマータイム」にして、湿地の保全活動に取り組みました。集合時間を朝の7時にして、暑くなる前に湿地の草刈りを終わりにしようという作戦です。
 ここの湿地は、今年の1月と2月に湿地保全のための火入れを行った場所です。火入れによって枯れ草が一掃されたため、春先は緑のじゅうたんのように、すっきりした湿地でしたが、さすがに夏になると、背丈が高いヨシやガマ、侵略的外来種のアメリカセンダングサ、オオブタクサ、セイタカアワダチソウなどが目立ってきます。もちろんヨシがあることでオオヨシキリが巣づくりできる環境になりますが、背丈の低い植物は日の光が当たらなくなってしまいます。そこで、オオヨシキリの繁殖期も終わったこの暑い時期に、多様な植物が生育できる環境を整えるために、湿地の草刈りを行いました!
 上尾水辺守のメンバー3名、上尾市の職員のほか、合計6名で刈り取りの開始です。周りの陸地部分は草刈り機が使えますが、つる植物がからまり、簡単にはいきません。水が多い部分は、鎌を使って手刈りしました。みんなで声をかけ合いつつ、休憩しつつ作業を進めました。保全作業のかいもあって、湧水の小川が見える湿地になりました。皆さんお疲れさまでした!

5月の湿地。湧水のせせらぎも見えてました この日の作業前の湿地。湧水のせせらぎは見えません
5月には湧水の小川が見えていました(左)、この日の作業前は草が茂って、小川はどこにいってしまったかわかりませんでした(右)

保全作業で湧水の小川が見える湿地に戻りました
保全作業で湧水の小川が見えるようになりました

令和7年7月6日、7月19日

7月6日 花菖蒲田上流区域浅場とミズアオイ湿地の草刈り

 この時期は背丈の高い草がどんどんと生えて、湿地を覆ってしまいます。外来種だけではなく、背丈の高い在来種や陸生の植物も同じように繁茂するので、湿地を手入れして背丈が低い水草や湿生植物の生育環境を整えてあげることが大切です。背丈の高いガマやヨシは大池にもたくさん生えているので、湿地や浅場ではそれらの植物の刈り取りを行いました。非常に暑い日でしたが、市民ボランティアの上尾水辺守の皆さんと協働で保全作業を行いました。
 湿地も浅場もスッキリしたので、新たな植物の芽生えが楽しみです!

ミズアオイ湿地の草刈り 花菖蒲田上流浅場の草刈り
ミズアオイ湿地の草刈り…泥が深くて動くのも一苦労です(左)、花菖蒲田上流区域浅場の草刈り(右)

作業前のミズアオイ湿地 作業後のミズアオイ湿地
ミズアオイ湿地の作業前(左)と作業後(右)

作業前の花菖蒲田上流区域の浅場 作業後の花菖蒲田上流区域の浅場
花菖蒲田上流区域浅場の作業前(左)と作業後(右)​

7月19日 大池北浅場周辺のガマ刈り

 上尾丸山公園では2019年にかいぼりをしてから、多様な生物の生育・生息場所となる浅場を少しづつ増やしているので、お手入れする場所がたくさんあります。今回は大池の北浅場周辺のガマ刈りを、前回と同様に市民ボランティアの上尾水辺守の皆さんと一緒に行いました。
 浅場周りの水面が見えるようになって、トンボが観察しやすくなりました。この日も猛暑でしたが、みんな笑顔!?で作業しました。前回に引き続き、暑い中の保全作業お疲れさまでした!

ガマ刈り作業の様子
深い池ではありませんが、池に入ってガマを根元から刈り取って、池の外に出します

作業前の北浅場周りの様子 作業後の北浅場周りの様子
大池北浅場周辺の作業前(左)と作業後(右)