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大池自然再生日記6・7月号

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年7月21日更新 ページID:0344767

令和5年7月9日

 この日は夏の水生生物モニタリングを上尾水辺守の皆さんと協働で行いました。この調査はかいぼりをする前から行っており、今年で5年目になります。定置網で生き物を捕獲するので、アメリカザリガニの罠ではそんなに捕獲できない在来種のモツゴやスジエビやドジョウがたくさん捕獲されました。かいぼりによる自然再生の効果が着実に表れていることがわかりました。
 モニタリングの後は、湿地や水路に生えた外来植物を駆除しました。外来植物だけを選んで抜き取るため、手作業必須です。この作業でも上尾水辺守の皆さんの活躍のおかけで、リアカーに山になるぐらいの外来植物を駆除することができました。外来植物を減らすことで、生態系への被害を少なくしたい!ということもありますが、市民の皆さんにも外来種を増やさないように、心掛けて欲しいと思っています。ホームセンターなどで購入した生き物を野外にはなさないようにしてもらうだけでも地域の生物多様性の保全につながるので、御理解と御協力をお願いします。

定置網で水生生物を捕獲します ぱっと見は在来種のモツゴが多いです
​定置網で水生生物を捕獲します​(左)、ぱっと見は在来種のモツゴが多いです​(右)

湿地と水路でアメリカセンダングサなどの外来植物を駆除しました 外来植物を減らすことができました
湿地と水路でアメリカセンダングサなどの外来植物を駆除しました​(左)、外来植物を減らすことができました​(右)

令和5年6月25日

 6月になって絶滅危惧種のミズアオイもたくさんの芽が見えるようになってきましたが・・・別の背丈の高い植物に覆われていました。そこで、ミズアオイの日当たりをよくするため、上尾水辺守の皆さんと一緒に18日にミズアオイ以外の植物を除去しました。そうすると他の植物に覆われて見えていなかった小さいミズアオイの芽がたくさん出てきました。昨年の同じ時期よりもかなり多いので、来月の開花が待ち遠しいです。
 それと、大池では今年から水草の生息範囲を拡げるために水深を下げていますが、な・ん・と!大池の最上流部でミズアオイらしき植物が2株見つかりました。その場所は昨年までは水に浸かっていたところなので、水深を下げたことでミズアオイが生息しやすい環境になったためと考えられます。その場の埋土種子が再生したか、上流のミズアオイの湿地から種が流れてきたかはわかりませんが、とにかく上尾丸山公園内のミズアオイの生息地が拡がるかもしれません。

昨年に引き続き、ミズアオイに日が当たるように上尾水辺守の皆さんと覆っている植物を除去しました 作業によってミズアオイがたくさん見つかりました
昨年に引き続き、ミズアオイに日が当たるように上尾水辺守の皆さんと覆っている植物を除去しました(左)、作業によってミズアオイがたくさん見つかりました(右)

大池の水深を下げたことで、ガマやマコモが拡がっています 抽水植物の横でひっそりミズアオイらしき植物が見つかりました
大池の水深を下げたことで、ガマやマコモが拡がっています(左)、抽水植物の横でひっそりミズアオイらしき植物が見つかりました(右)

令和5年6月10日

 5月からカイツブリが営巣していましたが、巣がある水草の周りでヒナが3羽泳いでいました!1羽は潜る練習をしていたので、生まれてから少し時間がたっているようです。今年も親鳥が子育てをしている様子が観察できます。ガマなどの水草を増やすために昨年より水位を下げていることもあり、カイツブリが営巣しやすい状況になっています。ガマが多くなって、昨年よりも少し観察しづらいかもしれませんが、カイツブリにとっては子育てしやすい環境になっているはずです。大池の北側でも別のつがいのヒナが確認されているので、元気なカイツブリのヒナに会いに来てください!​

カイツブリのヒナが3羽泳いでいました 親鳥はヒナに小魚やエビを与えます
大池の中の島から自然学習館に向かったガマの周りで泳いでいます(左)、親鳥はヒナに小魚やエビを与えます。エサが豊富にいるようです(右)