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大池自然再生日記7・8月号

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年8月26日更新 ページID:0285764

令和3年8月26日

 埼玉県に新型コロナウイルスの緊急事態宣言がでてから、みんなにアメリカザリガニの駆除作業をお手伝いしてもらうイベント「みんなで水辺守」は休止しています。でも、アメリカザリガニの駆除作業は、大池の自然を再生するためにつづけないといけないから、市の職員の人達が行っているんだ。アメリカザリガニの捕獲ワナには、在来種の生き物もたくさん入ります。ギンブナ、モツゴ、ドジョウ、ヨシノボリの仲間、スジエビなどが確認されているんだ。この前は卵をかかえたテナガエビも見つかりました。かいぼりをして、在来種の生き物も豊富な水辺になってきていることを感じます。
 「みんなで水辺守」では、アメリカザリガニのほかにも、たくさんの在来種の生き物が観察できます。緊急事態宣言が解除されたら、再開する予定なので、その時は、みんなで上尾丸山公園に遊びにきてください。それまで市の職員の人達は、コツコツとアメリカザリガニの駆除作業をつづけます!

大池に生息しているギンブナ、モツゴ、ドジョウ 抱卵したテナガエビとスジエビ
大池で見つかった在来種のギンブナ、モツゴ、ドジョウ(左)、卵をかかえたテナガエビとスジエビ(右)

令和3年8月8日

 今日は池の水質のお話だよ。大池では5月に池底が見えるぐらいに透明度が回復したんだけど、夏になって暑い日が続くと透明度も下がって、水がにごってきます。これは、水にただよいながら生活している植物プランクトンっていう微生物が多くなりすぎてしまうからなんだ。昨年は水面に浮いて赤色や緑色になったりしていたんだけど、今年はそこまでの状況ではなく、水質としてはいい感じです。下の写真みたいにすこしは浮くこともあるけど、短い時間で元に戻ります。これは、冬に池の天日干しをしたり、浅場を造って、そこに水草が再生することで水生生物が生活しやすい環境が整ってきたからかもしれません。もう少し時間がたって在来種の自然が豊かになっていけば、水ももっときれいになることが期待できるんだ。これからも、上尾水辺守と上尾市は自然再生の活動に取り組んでいくから、応援してもらえればうれしいです!

大池の状況 大池の浮遊物
大池の状況(左)、大池の緑の浮遊物(右)

大池の北浅場 大池の南浅場
大池の北浅場(左)、大池の南浅場(右) 南浅場は冬に上尾水辺守のみんなが手入れをしてくれたので、昨年よりも植物が増えました。

令和3年7月23日

 夏本番になりました。公園で遊ぶ時には熱中症にならないように、こまめに飲み物を飲むようにしてね。この日は市民ボランティアの上尾水辺守のみんなに自然学習館の苗圃(びょうほ)で再生した沈水植物(ちんすいしょくぶつ)のシャジクモを公園の湿地などに移植してもらいました。このシャジクモは園内の湿地の泥から再生した水草なんだ。自然を再生させるときには、外から植物を持ってきて植えたりすると、元々そこで生活している生き物にとってはいいことではありません。だから、近くに元々生えていた植物の種とかを人間が少し手助けをしてあげて、生活できるようにしてあげることが大切なんだ。今回の移植もその手助けの1つです。これからシャジクモが上尾丸山公園の池で生活できるようになるかは、まだわからないけれど、みんなで見守ってね!
 それと、大池の南側(児童遊園地のとなり)に観察できる生き物の情報板ができました。大池で観察できる生き物やそのしぐさなんかも紹介しているので、公園に遊びにきた時は、是非、見てね。カイツブリの子育ては引き続き観察することができます!

苗圃で再生したシャジクモを回収しています 大池南の水辺情報板です
苗圃で再生したシャジクモを移植するために回収しています(左)、新しく作った水辺情報板(右)

令和3年7月7日

 カイツブリのヒナの続報です。前回お知らせしたカイツブリのヒナだけど、1羽増えて3羽になりました。・・・しかも、別のツガイにも3羽のヒナが誕生したんだ!これもみんながカイツブリを大切にしてくれたからだね。そんなことで、今、大池では2ツガイのカイツブリが子育てをしています。この日はヒナが水にもぐる練習をしてたんだ。
 カイツブリはそんなに大きい水鳥ではないから、双眼鏡があると観察しやすいです。双眼鏡を持っていない人は、上尾市自然学習館で双眼鏡の貸し出しをしているから、上尾丸山公園でカイツブリの観察をしたいときは、是非、活用してね。

カイツブリのヒナが増えました カイツブリは子育て真っ最中です!
カイツブリのヒナが増えました(左)、子育て真っ最中です(右)