大池自然再生日記5月号
令和3年5月23日
昨年に引き続き、大池の自然を再生するためのイベント「みんなで水辺守 アメリカザリガニ駆除編」がスタートしました。冬の間は、アメリカザリガニがあまり動かないので行っていなかったけど、あたたかくなったので再開しました。今年になってはじめてということもあり、今回は参加してくれた人は少なかったけど、作業していると一般の来園者のみなさんにも見学してもらったんだ。外来種のアメリカザリガニやウシガエルの他、在来種のギンブナやスジエビなどを見ることができました。これからも月2回ぐらいのペースで行うので是非ご参加ください。
それと今年も水鳥のカイツブリが大池で巣作りをはじめているんだ。それも2組もいるんだ!カイツブリは水面に浮く巣を作ります(浮き巣といいます)。昨年みたいにヒナが誕生するかもしれないね。でも、子育てをするカイツブリはまわりの物音や人の視線が苦手だから、大池のまわりでカイツブリの「キリリリリ」ってかんじのなき声が聞こえたら、そのことを思い出して、カイツブリを大切にしてあげてね。ヒナの誕生をみんなで楽しみに待ちましょう!
みんなで楽しく「みんなで水辺守」(左)、見つかったアメリカザリガニやギンブナ(中)、大池のカイツブリのツガイ(右)
令和3年5月17日
今日は大池の浅場のお話です。浅場とは池の中で、水の深さが浅いところのことで、深い池の中にところどころでも浅場があれば、水が浅いところで生活する水草や生き物の生活の場所になるんだ。池の天日干しをしているあいだに、上尾水辺守のみんなが大池の南にある浅場に土を追加して、微地形(びちけい)をつくる作業をしてくれました。微地形とは、浅場の中でも水がたまっていたり、土がもり上がったりしている状態のことです。この前、水がたまっているところをよく見てみると小さい魚の群れが見えました。いろいろな生き物が観察できる季節が近づいてきているんだね。
ちなみに、大池の北の浅場は、ほとんど全体が水につかっています。浅場でもいろいろなタイプをつくることで、その場所を好むたくさんの生き物が集まってくると考えられています!一口に浅場と言ってもちがいがあって、観察できる生き物がどうなのか!?などを見るのも楽しいかもしれません。
大池南の浅場は、水にひたっていたり、土がもりあがっていたり微地形があります(左)、大池北の浅場は水にひたっています(右)
令和3年5月3日
大池の天日干しが終わって、池に水を入れ始めてから約1ヵ月がたちました。この日の大池は池の底がくっきり見えるぐらいきれいだったよ。昨年も一時的に同じようになった時は小魚の群れが泳ぐ様子が見れました。今はまだ、小魚は見えなかったけど、これからいろいろな生き物が観察できるようになると嬉しいね。水がきれいになって、光が池の底までとどくようになると、今までいなかった水草が再生するかもしれないんだ。大池のそんな変化にも注目してくれると、自然の勉強にもなると思います。
水がすきとおった大池(左)、アメリカザリガニの捕獲ワナがくっきり見えます(右)