大石分館りんごの棚オープン企画「アイマスクでアイメイト(盲導犬)と歩こう!」が行われました

11月22日、大石分館りんごの棚オープン企画「アイマスクでアイメイト(盲導犬)と歩こう!」が行われ、市内の小学生が参加しました。
りんごの棚とは、本を読むことが難しい方やその家族、支援する方に向けて、バリアフリー関連資料を集めたスペースのことです。
大石分館のりんごの棚は、写真や図が多くやさしい言葉で書かれた「LLブック」や大きな文字で書かれた「大活字本」、文字をカメラで読み取り、画面で大きく表示する拡大読書器などを揃え、皆さんの「本を読みたい」を応援しています。
当日は、公益財団法人アイメイト協会から歩行指導員の大塚さん、田尾さんと2頭のアイメイト(盲導犬)にお越しいただき、盲導犬の歴史や役割、訓練について学びました。
アイメイト協会では、盲導犬を「私(I)の愛する目(eye)の仲間(mate)」の意味を込めて、「アイメイト」と呼んでいます。

参加者はアイメイト(盲導犬)に関するクイズに元気よく答え、物の位置や方向を時計の文字盤に例えて説明する手法「クロックポジション」を使った食事メニューの伝え方や、目の不自由な方を誘導する方法を練習しました。
休憩時間中も盲導犬に関する図書を読んだり、歩行指導員に質問したり、参加者の熱心な姿勢がうかがえました。

最後には、目隠しをしてアイメイト(盲導犬)候補犬と大石分館内を歩く体験も行われ、「目隠ししていたのに普段と同じ速度で歩けた」「人を避けるために急に曲がったので怖かった」といった声が上がるなど、初めての体験に驚いた表情を見せていました。


街中でサポートが必要そうな目が不自由な方を見かけた際は、「こんにちは。何かお手伝いしましょうか」と積極的に声をかけてみてください。
また、アイメイト(盲導犬)の体やハーネスに勝手に触れたり、エサを与えたりしないようにしましょう。
アイメイト(盲導犬)は人が大好きなため、近くでじっと見たり「かわいいね」などと声をかけたりしてしまうと、集中が途切れてしまうことがあります。
人と犬の安全を守るため、少し離れたところからそっと見守ることが大切です。

今回の体験が困っている人に手を差し伸べられる、優しい気持ちの芽生えにつながることを期待しています。

