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教育委員会委員リレーエッセイ  -本田直子 委員-

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年2月24日更新

一人ひとりの大切な命  〔 本田直子 委員 〕

  「生まれて来て良かった!」と思える自分になってほしい、感謝の心・頑張る心が育ち「生きる力」になります。 

 『一期一会』 ・・・ 人との出会いを大切にする

本田直子教育委員会委員

 私は、保育園に勤務し、毎日、0歳から6歳の就学前の子どもたちと一緒に過ごしています。
 小学校就学前の幼児期の教育は、教育基本法においても、生涯にわたる人格形成の基礎を培うものとして明文化されているように、大切なものです。
 私は幼児期の教育に携わっている者のひとりとして、「知・徳・体・そして食育」に取り組むことが大切と考え、徳育として4歳児5歳児に茶道を伝えています。
 「茶道」は、今から800年くらい前に中国から日本へ伝わり、千利休(1522~1591)によって、人をもてなすものとして完成しました。その考え方や作法は現代にも受け継がれています。

  • 『和・敬・清・寂』茶道で育むもてなしの心・・・茶道の基本的な考え方   
       「和」・・お互いに仲良く   「敬」・・相手を敬う、感謝の心
       「清」・・身も心も清らか   「寂」・・どんなことにも動じない

 幼児期の子どもたちにとって「茶道」は難しいものと思われるかもしれませんが、お友達と仲良くしたり、身の回りをきちんと整え、丁寧な言葉を使うこと、感謝の心、物には手を添え丁寧に大切に扱う心など、いつも生活の中にある作法と同じです。だから上手にできなくとも大丈夫です。心を込めて「ありがとうの気持ちで、おもてなしする」ということが大切なのです。
 茶道の作法と同じように、世の中には守らなくてはならないルールが沢山あります。ですから、幼少の頃から茶道の心を学ぶことで、相手を思いやる心、そうしたルールを守る心を養うことができると思います。成果発表の機会として、保護者の皆さんなどに日頃の感謝を込めて、「おもてなしをする会」を開いています。保護者と子どもたちは「一期一会」実意を持って体得し、人との出会いを大切に茶道の心得を学んでいます。

保育園での茶道の様子保育園での茶道の様子

『三つ子の魂百までも』 ・・・ 子どもの成長を一緒に見守りましょう

 幼児期には、「お手伝い」を大切だと感じています。
 「三つ子の魂百までも」といいますが、子どもは、もの心つくかつかないうちに「自分で!」と主張します。言葉を発しない月齢、言葉を獲得して行く段階の1歳~3歳くらいまでのうちにお手伝いをおすすめします。子どもは模倣の名人といわれていますから、自己主張の出る、反抗期などがとても良いチャンスだと感じます。「自分で!」はまさに子どもにとって、意欲=生きる力そのものです。子どもの「感じる心」がもっと育ちますようにと思います。
 「感心・感動・感謝」という気持ちが育ち自信につながります。自分が今やっていること、やろうとしていることを「一生懸命、夢中になり本気で取り組むこと」気持ち・行動・心が動く=言葉が出る、つながり=生きた力になります。
 いかにまわりにいる大人たちは環境をつくり、幼児期の子どもの「自分で!」に付き合うことができるかどうかが分かれ道となるように思います。温かい目で子どもを支え待つこと、見守ることの重要性を痛切に感じています。

       


  

保育園の子どもたちに語りかける本田直子委員      

 親としての役割を果たし、意識を高めることが子育てしている親としての姿として、誰にとっても必要なことではないかと思います。また子育てを楽しんでいく手段でもあるように思います。自分の役割とは?いかに生きるべきか、どの様な時間の使い方をしていくか、日々成長していく子ども達と、その場その瞬間を大事にどうかかわるべきかをいつも考え感じていてほしいです。

     
 昨年は、東日本大震災という未曾有の大災害をはじめ、様々な困難に見舞われました。しかしどんな困難な状況が起ろうとも、日々仕事や生活をしている以上、与えられている命を燃やし、私たちは常に前進していかなければならないのです。
 「絆」・・・・人と人とのつながり、結びつきの大切さ、お互いに支えあう「共助の関係」は、人として平素からの関わり方がいかに大切かを教訓から学ぶことができた年でした。

    
  

 上尾市教育委員会委員  本 田 直 子