ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織でさがす > 広報広聴課 > 技術を生かしてパラアスリートを支える 名取 秀幸さん ~スポットライト 人・仲間~

技術を生かしてパラアスリートを支える 名取 秀幸さん ~スポットライト 人・仲間~

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年5月30日更新

スポーツ用義肢の製作に挑戦

    名取 秀幸さん 山本選手(2列目中央)が名取製作所を訪問しパラリンピックの結果を報告

 皆さんは、市内にある会社でパラアスリート(障害者競技選手)を支えるスポーツ用義肢(義足、義手)が製作されているのを知っていますか。

 愛宕にある名取製作所では、本業である自動車部品などの金属加工と並行して、スポーツ用義肢の製作を行っています。

 代表取締役社長の名取秀幸さんは、障害者スポーツについてのテレビ番組を見たときに、自分の会社の技術でパラアスリートを支援することができないかと考え、2011年からスポーツ用義肢の製作に関する研究を開始。翌年には、自転車競技でロンドンパラリンピックに出場し、銅メダルを獲得した藤田征樹さんの義足を製作しました。名取さんは、この時初めてトップアスリートと接し「目標に向け妥協しない意思の強さに触れ、そのアスリートを陰で支えるスポーツ用義肢の製作に対する思いがより強くなりました」と話します。

 その後、陸上競技のパラアスリートである山本篤さんからの依頼で、走り幅跳び用義肢の接続部分(アダプター)の製作を始めます。初期に製作したアダプターは走り幅跳びで踏み切るときの力に耐えられず、壊れたこともありました。強度を高めるため、産業技術総合研究所と共同で、軽量で衝撃に耐えられるアダプターの製作に成功。山本さんは見事、リオパラリンピックの走り幅跳びで銀メダル、男子400メートルリレーで銅メダルを獲得しました。

 
 山本さんはパラリンピック後に名取製作所を訪れ「皆さんのサポートにより、メダルを獲得することができました」と報告しました。名取さんは「自分たちが製作したものを支えと感じてくれたことがうれしかった」と当時の感動を振り返ります。

 「海外ではスポーツ用義肢を付けたパラアスリートを見て子どもたちが『かっこいい』とそのスポーツに夢中になります。日本の子どもたちも東京パラリンピックで活躍するパラアスリートの姿を見て、そのスポーツに興味を持ってくれたらうれしい」。そう話す名取さんのまなざしは、これからも未来に向け挑戦し続ける前向きな気持ちであふれていました。