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ボール一つで脳を育てる 小山啓太さん~スポットライト 人・仲間~

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年12月25日更新

立正大学スポーツ医科学研究室特任講師

小山 啓太さん 

 「三つ子の魂百まで」。幼児期に身に付けた能力は、年齢を重ねても消えることはありません。その幼児期に、ボールを使った手指の運動や、外遊びを推奨するのは、立正大学でスポーツ医科学を研究する小山啓太さんです。
 「ボールを触ることで手指に受ける刺激は、脳の前頭前野に大きな影響を与えます。小さい頃の運動刺激は前頭前野を活性化させて脳を大きくし、将来の学習能力にも関係するんです」と話す小山さん。自身も高校、大学と野球を続け、アメリカのメジャーリーグでトレーナーを務めるなど、常にボールと触れ合ってきました。「ボールに触り、転がし、やがて投げる。ボールが投げられるということは、いろいろなスポーツにも生かされ、人生においても一つの武器になります」と語ります。
 また、子どもの体力低下に危機感を持ち、外遊び、そして体幹を鍛えることの大切さを教えるため、スポーツイベントや運動教室なども開催しています。「壊しちゃだめ、触っちゃだめが子どもの発想を制限し、家の中へと閉じ込めます。走り回っていたら、冬でも外は寒くないという当たり前のことを知ってほしいですね」と笑顔で話し、市内の小学校で開催した体幹教室では、子どもたちと手をつないで一緒に汗を流していました。
 現在、小山さんは、スポーツメーカーと共同で、幼児や高齢者が楽しめるボールの開発にも取り組んでいます。このボールは、幼児の脳の発達だけでなく、認知症予防や知的障害者の社会性の発達にも効果が期待されるそうです。
 北海道から上尾へと移り住んだ小山さんは、「小学生のボール投げの能力が全国最下位の埼玉県、そこに自分がいることに深い縁を感じています。たくさんの出会いに感謝し、さまざまな事業を通じて運動の素晴らしさを発信することが上尾への恩返しだと思っています」と語ってくれました。「日本の明るい将来のためには、ボールを投げるしかないですね」と冗談を言うその笑顔には、人体最大のブラックボックスともいわれる無限の可能性を秘めた脳へと挑む熱い情熱、そして子どもたちの健やかな成長を願う愛情にあふれています。

子どもと手をつないて一緒に汗を流す小山さん

子どもと手をつないで一緒に汗を流す小山さん