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(上尾歴史散歩)上尾サイクル紀行3 平方河岸~椿堂(領家)

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年6月4日更新

 平方河岸から、平成10~12年度に整備された上尾サイクリングコースで荒川沿いを北上する。
 ゴルフ場のクラブハウスの前を抜けると西野橋で、その次の西野橋北の表示板と並んで市指定有形民俗文化財「小塚浅間塚」の表示板があったので訪ねてみた。
 高さ約4・6メートル、一辺が約26メートルの方形の富士山を模した塚で、下の鳥居をくぐり上ると、頂上に石祠と「登山大願成就」碑があった。現在も小塚浅間塚の所在する小塚地区では、小塚講を組織し、7月1日(富士登山開きの日)に初山行事を行っている。初めて7月1日を迎える赤ちゃんを連れ参拝し、健やかな成長を祈願するこの習俗は大変貴重なものである。上尾市にはもう一つ、通過してきた大宮花の丘農林公苑付近に、完全な形で保存されている戸崎の浅間塚があるので一見をお勧めしたい。富士登山信仰が現在にも引き継がれている様子に感動した。
 一般道に出てからコースに戻るとアッピーお休み処がある。東側に上尾丸山公園が広がり、西は天気が良ければ素晴らしい富士山が望める絶好のお休み処だ。「畔吉の渡場跡」の掲示板を通過すると榎本牧場に出る。ここは多くのサイクリストが名物のジェラートを食べに訪れる有名な休憩スポットになっている。
 付近にある東高野山徳星寺に立ち寄ったところ、本堂入口の中央の龍と両脇の獅子の彫り物の立派さに驚いた。住職にお聞きしたところ、日展の審査員も務める彫刻家の作品で、生涯で「龍」の彫り物は3体しか彫らないという3体目を、平成18年の伽藍整備の時に彫ってくださったとのことだった。
 コースに戻り1キロほど走った宮下樋管で、サイクリングコースから分れて一般道に出る。この宮下樋管の江川が荒川に合流したところが上尾市の一番低い最低地点だ。そういえば一般道に出た所にある椿堂に、大きな石碑(高さ2・5メートル)の水難死者供養塔がある。明治5年から大正4年頃までの藤波、沖ノ上、畔吉、領家の30余名の方々の記録があるが、度重なる荒川の氾濫の記録の一つなのだろう。なお椿堂は、椿の古木があったことに由来しており、これにちなんだ芭蕉の句碑がある。
 次号は椿堂から中分方面を訪ねてみたい。
(ぐるっとサイクリング同好会・川島一郎)

 小塚浅間塚 徳星寺にある龍と獅子の彫り物

地図